バルチラ可変ピッチプロペラシステムは、優れた性能と操船性を備えており、様々な運航条件と頻繁な航行が求められる船舶に推奨しております。こうした船舶に該当するものとして、ボラードプルと自由航行の両方の条件において全出力を必要とする船舶、あるいは頻繁に寄港する船舶などがあります。また、バルチラ可変ピッチプロペラシステムは、多様かつ厳しい気象、海象条件への対応が必要な船舶や自動船位保持などの運航要件が厳しい船舶にも適用できます。
可変ピッチプロペラは、多くの場合において、一定の回転速度で作動する軸発電機を備えた設備に最適な選択といえます。自動ピッチ調整により重負荷と軽負荷のいかなる条件においても完全な推進力が可能になります。又、条件に関わらず、機関の過負荷を回避することができます。
バルチラ可変ピッチプロペラシステムは、中速ディーゼル機関と低速ディーゼル機関、双方の推進方式に最適です。ギアボックスとPTO/PTIを統合することにより、ハイブリッドな推進システムに変換することができ、次のことが可能となります。
バルチラ可変ピッチプロペラシステムは、ハブ、プロペラ翼、シャフト、油圧装置、制御システム、およびその他の付属品を組み合わせて、お客様のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。お客様ご要望の燃料消費量に応じた最適な性能が得られるよう、バルチラの技術者がシステムの調整をいたします。
バルチラ可変ピッチプロペラシステムは、ノイズと振動レベルを最小限に抑えながら、優れた性能と効率を実現します。
プライド・オブ・カンタベリー号は、この25年間、ドーバー海峡で運航を続けてきました。バルチラはこのフェリーの船主であるP&Oフェリーズ社より、このフェリーの改造の依頼を受けました。
「車の場合、一般的に、サービスやメンテナンスのために販売代理店やメーカーが利用されます。」と、バルチラ舶用推進システムサービス担当マネージャー、Ross Murphyは述べています。「多くの場合、船舶も同様です。P&Oフェリーズ社の船舶の多くにおいて、建造時にバルチラの機器が採用されているため、オーバーホールやサービスが必要な際は、製造メーカーであるバルチラにご依頼をいただいています。」
世界で、約20,000隻の船舶が可変ピッチプロペラで運航しており、その4分の1がバルチラ可変ピッチプロペラを備えています。
バルト海は世界で最も重要な交易ルートの一つであり、現在でも、常時、約2000隻の船舶がこのルートを運航しており、一般貨物、液体バルク、およびドライバルクを運んでいます。400を超える港が海を囲むさまざまな地域に点在し、そのうちの少なくとも90が国際貿易で重要な役割を果たしています。
専門家によると、このルートを運航している船舶の50%以上が一般貨物船であり、20%がタンカーであると言われています。新型コロナウィルスの流行時であっても、ほとんどのバルト海の港では比較的安定した入出港数が報告されており、貿易量は減少していないようです。しかしながら、この海上ルートにも問題は存在します。
出力範囲:500 kW~、上限なし
バルチラ可変ピッチプロペラシステムは通常、次の3つのカテゴリで利用できます。
バルチラ可変ピッチプロペラシステムは、EPA Vessel Permit 2013の要求事項に準拠しており、環境対応型潤滑油(EAL)対応した製品を提供します。バルチラの船尾管システムは無公害を確実にします。
バルチラ可変ピッチプロペラシステムのさらなる利点は、プロペラ翼の水中交換、軸抜きなしでのハブ分解が可能、取り付け作業が容易、メンテナンスの削減、およびノイズと振動を最小限に抑えた効率的なプロペラ設計です。
バルチラは、お客様のニーズに合わせた最大16 MWまでの可変ピッチプロペラシステムの様々なハブタイプをご選択頂けますよう準備しています。
ハブタイプDは、中、小型船のプロペラに最適なソリューションです。ハブタイプGは、大型船の高出力または高負荷のプロペラを必要とする船舶用として選択されます。これらのハブタイプにより、バルチラは、可変ピッチプロペラシステムを必要とするあらゆる市場、船種に供給しています。
ノズルを装備することにより、比較的低い船速のときに推力が向上します。これにより、機関の回転数と出力に応じて、燃料消費量を大幅に節減できます。改良されたバルチラ高性能ノズル(HPノズルタイプ)は、バルチラプロペラと組み合わされると、
ボラードプル条件で従来のノズルよりも最大5%の推力アップが可能です。ノズルプロファイルは、ノズルの入口側で二重プロファイル断面を示しています。HPノズルは、固定ピッチまたは可変ピッチプロペラシステムと組み合わせることができ、通常、次のような使用条件が厳しい船舶に採用されます。
および、以下のような低速船:
フェザリングプロペラは、1つまたは2つのプロペラが規則的に使用されないようにして運航する多機能船での運用で、燃料を節減するために適用されます。プロペラ翼のフェザリング機能により、プロペラを遊転または固定した場合よりも抵抗が少なくなり、燃料消費を低減します。
主な用途
2軸のプロペラ推進レイアウトでのフェザリングプロペラの付加的な特長は、運航を継続しながらも、もう一方のシャフトのメンテナンスとオーバーホールを実施できることです。
前進のプロペラ位置
フェザリング位置
バルチラEnergoProFinは、プロペラと一緒に回転するフィンを備えた省エネのプロペラキャップです。このソリューションは、平均2%の燃料節約をもたらし、投資回収期間は1年未満です。
プロペラのエネルギー損失は、プロペラボスの周囲と後方の水流現象が要因となっています。バルチラEnergoProFinを装備しますと、これらのエネルギー損失を減らし、全体の推進効率が向上します。
バルチラEnergoProFinは、すべての新造船と既存の船舶に適しています。
可変ピッチプロペラシステムに関して、検査やメンテナンスから緊急修理や最新技術へのアップグレードまで、もしくは完全な交換までのすべてを網羅しています。バルチラの 可変ピッチプロペラのサービスにより、運転コスト(OPEX)を削減し、コストの長期的な可視性を確実にしながら、信頼性を向上させることで、スムーズに運転し続けて頂けます。
バルチラの可変ピッチプロペラのサービスは、お客様の機器のライフサイクル全体を通じてサポートを提供しながら、迅速かつ効率的で費用対効果の高いソリューションを提供しています。バルチラのサービスでは、定期的検査や計画外の修理でお客様をサポートし、燃費向上の実現を支援しています。
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