海洋およびエネルギー市場向けの革新的な技術とライフサイクルソリューションのグローバルリーダーであるバルチラが、国内に新設予定の100MW級の発電所にガスエンジン発電設備を供給致します。起動の速い本エンジンは、国内において再生可能エネルギーのシェアの増大により、必要となる調整力とピーク・カット機能を提供致します。これは、大手特定規模電気事業者(PPS)が、市場価格変動のヘッジを主目的とした事業用発電所にガスエンジンを採用したパイオニア的国内事例のひとつです。また、本プラントによりこの度開設された広域的需給調整市場への参画も可能となります。本案件は2022年7月付けで受注計上しております。
日本政府は、持続可能な発電事業への投資を通じて気候変動に対応することを掲げており、2030年までに電源構成に占める再生可能エネルギーの割合を36~38%に引き上げる目標を設定しています。2021年には、政府当局により広域的に調整力の調達・運用を可能とする新たな需給調整市場が開設されました。需給調整市場の目的は、さまざまな再生可能エネルギーが増強される中、エネルギーの需要と供給のギャップを埋めることにあります。
バルチラのエンジン技術は、起動後数分でフル負荷に到達可能なことにより、風力や太陽光の負荷変動にも柔軟に対応することができます。
バルチラエナジー社長のスシル・プロヒットは次のように述べています。
「日本は持続可能なエネルギー供給を強く志向しており、当社のフレシキブルなエンジン技術により貢献できることを大変光栄に思います。バルチラは電力システムの最適化を通じてエネルギー産業の脱炭素化を推進するリーダーであり、この度の受注は重要な第一歩となるものです。」
新プラントは、バルチラ34SGガスエンジン10台で構成されます。これまで敷地内に設置されていた100MWのコンバインドサイクル・ガスタービン設備のリプレースになります。
【参考資料】
Wärtsilä balancing solutions(英語)
Wärtsilä engine power plants(英語)
How can Southeast Asia meet the commitments of COP26 and achieve net zero by 2050?(英語)
本リリースに関するお問い合わせ:
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Mirja-Maija Santala(英語)
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Wärtsilä Energy
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mirja-maija.santala@wartsila.com
バルチラの概要
バルチラは、海洋およびエネルギー市場向けの革新的な技術とライフサイクルソリューションのグローバル リーダーです。 私たちは、持続可能な技術とサービスの革新を重視し、お客様が環境と経営のパフォーマンスを継続的に改善できるよう支援します。 68 カ国の 200 以上の拠点にいる 17,000 人の専門家からなる献身的で情熱的なチームが、世界中の産業の脱炭素化への変革に参画しています。 2021 年のバルチラの純売上高は 48 億ユーロでした。 バルチラはナスダック・ヘルシンキに上場しています。
www.wartsila.com(英語)
バルチラのエナジービジネスについて
バルチラのエナジービジネスは100%再生可能エネルギー社会へのトランジションに向けた取り組みをリードし、マーケットを主導する最先端の技術により、顧客の脱炭素化をサポートしています。具体的には、需給調整市場向け電源、再生可能エネルギーとのハイブリッドソリューション、“GEMS”エネルギーマネジメントシステムを含むバッテリーソリューションと最適化の技術です。また、効率と信頼性の向上、安定した運転をサポートするライフサイクル・サービスも併せて提供しています。バルチラが、これまで世界180カ国で納入した発電設備は76GW、バッテリーソリューションは110に上ります。詳しくは以下をご覧ください。
https://www.wartsila.com/energy/(英語)
バルチラジャパンについて
バルチラディーゼル機関の日本における販売拠点として1984年に発足した日本バルチラディーゼル㈱が前身。2001年に現社名に変更。2007年に、船尾管シール / 軸受のメーカーである日本マリンテクノ㈱を吸収合併。2015年には、日本の海事クラスターの重要拠点への対応を図るため、今治オフィスを開設。2021年には船尾菅シール装置を製造している富山工場を移転新築した。国内の船舶業界とエネルギー業界の変革を支援することにより、顧客にとって最も価値あるビジネスパートナーとなることを目指しています。東京、神戸、富山、今治を拠点に200人を超える従業員を擁しています。
https://www.wartsila.com/jpn(日本語)